一日花朝顔などといっしょです

107日記

スイフヨウという花があります。漢字で書くと「酔芙蓉」。芙蓉の一種で、朝花を開き夕方には閉じて、その日のうちに終わってしまう一日花、朝顔などといっしょです。私は芙蓉の、上品なあでやかさが大好き。派手でありながら、いかにも日本的なつつましさも感じさせる花です。町を歩いていて、地植えにしているお宅の前を通りかかると足を止め、「いいなあ、うらやましいなあ」と思いながら、しばし観賞。私はマンション住まいなので、芙蓉の咲く庭にあこがれるのです。そのあこがれの芙蓉を、ついに手に入れました。園芸店で手ごろな大きさの鉢植えのものを見つけ、「これならうちの狭いベランダでも育てられるだろう」と判断、衝動買いをしたのです。それが酔芙蓉。この芙蓉の面白いのは、名前のとおり「酔う」こと。といっても、水のかわりにお酒をやって、それで酔っぱらうというわけではありません。朝、開花したときには真っ白だった花が、時間とともにだんだん紅色に変わっていくようすを「酔う」と表現したのです。その色の変化はかなりはっきりしていますので、休みの日には何度もベランダを見ては「あ、少し酔ってきた」「もうずいぶん酔っ払ったな」などと楽しんでいます。そして夕方。すっかり酔っぱらってしぼんでしまった花を見ながら、こちらも一杯。花といっしょに酔う。なんだか中国の昔の詩人にでもなったような、良い気分になるのです。仙台のキャバクラで酔っ払うのはもう深夜からですね。